2009年01月11日
メディアミックスと日本社会
漫画が原作のアニメーション、
アニメがオリジナルの漫画、
ノベルズが原作の漫画やアニメーション、
ゲームがオリジナルのアニメや漫画などなど、巷には一つの作品がメディアミックスという形で様々な顔を見せています。
ファンにとってはうれしいことかもしれませんが、この現象は何が“オリジナル”なのかがそれほど重要でなくなってきたことも意味します。
しかし2次創作は少し事情が違うようで、メディアミックスとは別次元に位置している。
各メディアでそれぞれの魅力があると思いますが、失望もあるでしょう。
全てのメディアを見ている人はどのくらいいるのかわかりませんが、それほど多くはないでしょう。自分に合ったメディアで楽しむ、つまり選択肢が増えたといった感じでしょう。
さて、このようなメディアミックスが受け入れられる現象は、日本の社会を表す指標ともなります。オリジナルの消失は、“権威”の消失とも言えることで、一人の作者が作る作品からプロダクションなど全体で作り上げる(販促含む)、組織化された制作環境が背景にあるでしょう。そしてそれを受け入れる側も変化が生じていることにあります。
誰(個人)が作ったか分からないと不安だったり、傾倒できないという感覚であった時代から、それが何であっても“面白い”と感じるものに対し、消費行動が素直になったとも言えます。
このことは世の中を覆っていた共通前提が崩れたことで、各自の欲求を隠さずに満たすという行動が可能となり、それは消費の新たな局面を表しているといえましょう。
秋葉原はそういった意味でも社会の変化の端緒をいち早く表出する場であると思います。
今後の秋葉原、未知数、未規定だからこそ面白い、と思えるのです。

